クレジットカードの利用履歴で日本人が格付けされているかもしれない「クレジットスコア」の話

信用の偏差値「クレジットスコア」とは?

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アメリカではクレジットカードの利用履歴で格付けするクレジットスコアというものがあります。
日本にも導入されるかもしれないということですのでどういったものなのかを紹介していきたいと思います。

クレジットスコアで世の中が大きく変わります

2007年、当時の首相であった小泉純一郎氏のもとで、郵政民営化が実施されました。
一説によると、この郵政民営化はアメリカから送られてくる「年次改革要望書」に沿って行われたものであったとされています。
「年次改革要望書」はアメリカと密接な関係にある日本にとって重大なものであり、この要望通りに改革が進められることが多いのです。
そしてその「年次改革要望書」には、なんと日本でクレジットスコアを導入せよという要望が書かれていたといいます。

信用情報の一本化が生んだクレジットスコア

その下地はすでに整っています。多重債務者を救済するために改正貸金業法が生まれましたが、この法律によって、それまで業態ごとにばらばらに管理されていた信用情報の一本化が決まりました。
09年6月には指定信用情報機関の創設という名目で一本化が図られます。
それによって多重債務は劇的に減少するでしょう。
しかし、この一本化は、クレジットスコアという思わぬ副産物も生むことになります。

アメリカでは常識の個人格付け偏差値

アメリカ政府が日本に導入させたいクレジットスコアというのは、いわゆる「信用の偏差値」のことです。
アメリカの成人であればだれもがこのスコアで格付けされています。
その人の信用を測る物差しで、クレジットカードの利用履歴などで点数がつきます。
クレジットカードをもっている人なら、みなが格付されている全国規模の偏差値といえます。
就職から不動産の契約まで影響するものだそうです。
その中でも、アメリカでクレジットスコアが最も影響するのは就職のときです。

米国在住の日系2世のエミリー・島田(24才)は、深刻な体験をしました。
彼女はコロンビア大学を卒業して、米国にある広告代理店に就職の希望をもっていました。
しかし、就職の面接試験で不合格になりました。
理由は本人のクレジットスコアが低かったからです。

ということも実際にあるそうです。
企業の雇用担当者は就職希望者のクレジットスコアを評価の条件としています。
就職希望者が月々の支払いをきちんとしているかどうかも、採用か不採用の基準のひとつとしているということです。
まさに格差社会を生んだ元凶のシステムであり、アメリカではこのクレジットスコアが20年以上前から導入されています。
現在、日本でもクレジットカードを作る時やキャッシングの審査などで信用情報機関が活用されていますが、もしクレジットスコアが導入されれば、日々交わされるすべての契約においてクレジットカードの利用状況から判断されるようになるかもしれません。
アメリカには、エキファックス、エクスペリアン、トランスユニオンという3つのクレジットビューロー(信用情報機関)があって、そこには全米からクレジットカード、消費者ローン、住宅ローン、携帯電話、公共料金、家賃、物品レンタルなどについての個人の利用や返済に関する履歴(クレジットヒストリー)が大量に集まります。
各ビューローは、そのクレジットヒストリーを元に独自の計算方式でクレジットスコア(信用偏差値)を割り出します。
その計算はシステム大手のフェアアイザック社が開発したFICOスコアのノウハウが基本になっています。FICOスコアでは、300点~850点で個人を格付けしているといわれています。
スコアが低いと信用が低いとみなされて、希望するモノとはほど遠いモノしかチョイスできなくなってしまう狭苦しい世の中になってしまいます。
預金金利は低く設定され、リボ払いや住宅ローンの金利は高くなります。
それに引き換え、高い点数の人は、信用力が十分にあるとみられ、預金金利は高く、ローン金利は低く設定されます。
それだけでなく、スコアは、一般企業にも販売されているため、社会生活にも影響します。
就職の時はその点数で左右され、転居の際も点数が低いと支払いに支障が起きる危険性があるとして警戒されます。

意外に高いクレジットスコアの平均点

点数分布は刻々変わりますが、平均点は680点から700点。
750点以上ならプライム層で優良な顧客。
620点以下がサブプライム層で、信用力の劣った人といわれています。
サブプライムローンは、この層の人たちに無理矢理に住宅ローンを貸し出した結果、発生したものです。
いずれにせよ、米国に住むにはクレジットスコアが重要な指標となります。
点数が低いと何をやってもうまくいかなくなります。
そのため、人々は何とか点数をあげようと必死になっており、スコアアップのための本やサイトが人気になっています。
点数をあげるには、以下のような点に気をつけるようにいわれます。

押さえるべき7つのポイント

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今後日本でも導入されるかもしれないクレジットスコアですが、どうすればそのスコアを上げることができるのか知っておけば、もしもの時にも安心です。
アメリカでクレジットスコアに影響があると思われる個人の動向についていくつか紹介していきます。

  1. 支払い遅延がない

  2. 当たり前の話ですが、借金返済に遅延があればクレジットスコアは大きく下がることは間違いありません。

  3. 借金を返済する

  4. 借金がないことはエライみないた風潮が日本にはありますが、それは逆に信用がないということでもあります。
    クレジットスコアを上げるのであれば、借金をしたことがないよりも、借金を滞りなく返済したという実績があったほうが、よりクレジットスコアが高くなるでしょう。
    信用創造は大事なことです。
    それこそ銀行預金が多額であっても、借金返済実績がなければクレジットスコアは低いこともあるそうです。

  5. カードは3枚持つ

  6. クレジットカードを持っていないということも、信用がないのと同じことです。
    かといって、持ちすぎてもいけません。
    3枚くらいを持って優秀な支払い実績があるほうが、クレジットスコアが高くなるそうです。

  7. クレジットの利用額を減らす

  8. 限度額の20%~50%に抑えるが、毎月必ず使い続ける

  9. 6カ月間は新しいクレジットカードを作らない

  10. ローンを組む前に自分の信用格付が正しいかどうかを確認しておく

  11. 住宅ローンを組む気があるなら消費者金融は利用しない

多くの人がこうしたスコアアップを図ろうとしているため、平均点も常に700点近くにまで上がっていくとみられます。
しかし、このスコアが米国の格差を広げ、固定化させているのは確かです。

以上、
簡単にいえば、クレジットカードを3枚くらい持って適度に使用したほうがいいということです。
日本人はクレジットカードを持つと使いすぎることがあって、コワイなどといって敬遠する人がいますが、そういう人はクレジットスコアが導入された世の中では生き残れないかもしれません。

低得点者にはじごくの日々が待っている

90%を超える多くの人にとっては、このクレジットスコアは悪魔の物差しになるでしょう。
先ほど述べたとおり、点数が低ければ預金金利が低くなり、逆にリボルビングの金利やローンの金利が高くなるわけです。
スコアのよい人と悪い人では、利子の支払いだけで生涯に3000万円の差がでるといわれます。
その他に就職差別や住居、不動産での差別など様々なところで障害が発生します。
それを考えるとこんなものは必要ないとみなが思うでしょう。
しかし、信用情報が一本化されれば、ほとんど必然的にこのクレジットスコアは生み出されます。
技術的に当然の成り行きだからです。
ただ、導入はすぐというわけではなく、もう少しは時間があります。
導入後、事業者側が勝手に使い始めると、これほど危険なものはありません。
日本版サブプライムローン問題が発生する恐れもあります。
それを考えると、いまのうちから、何らかの規制を検討する必要があるでしょう。
それと同時に利用者である私たちは、新しい時代の到来に備えてカードの持ち方、使い方をもう一度見直す必要もあると思います。
これからは、いつクレジットスコアが日本に導入されてもいいように日ごろからカードの利用状況に気を配っておくことが必要になってきます。

アメリカは格差是正に動きだそうとしていますが、クレジットスコアを廃止しようという意見は全く聞こえてきません。
これは20年以上に渡って米国社会に広まった制度だという点があるからですが、移民社会の米国では信用の物差しとして、このクレジットスコアが唯一頼りになるものとみられていることも大きな要因でしょう。
いわばクレジットスコアは米国の文化といってよいものなのです。

まとめ

クレジットスコアが低いと起こること

  1. 預金金利が低くなる。

  2. ローン金利が高くなる。

  3. 就職時に不利になる。

  4. 賃貸契約時に警戒される。

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